YOGA教室だよりNo.123から
ラージャスターン・ツアー 27,Nov.〜4,Dec.2002 関空の出発ロビーで見かけた二人の若いチベット僧は私たちの前の席だったので話がはずんだ。なんでも、砂マンダラを描くデモンストレーションのために来日していたとか。 到着が近づいたころ、入国カードの書き方が分からないので書いてくれという。二人のパスポートを預かり、荒井君と手分けして書いた。 翌朝、3:30のモーニングコールで空港へ向かう。手荷物検査やボディチェックは普段より厳しい。CD7471便は5:45定刻に飛んだ。新月が近いので窓の外は漆黒の闇だ。明けの明星が存在感を増す。しぱらくすると東の地平に青い一条の光が広がる。一条の光は次第にその幅を広げ、薄青に変わり、地平に接するあたりは黄味を帯ぴる。それがオレンジ色になり、朱になった頃には太陽の登場である。一日が始まる一遵のドラマのうち、太陽の登場場面はジャイプール上空の雲に隠されて見られなかった。 西紀前1300年ころ、インダス川上流のパンジャープ地方に定着したアーリヤ人はrリグ’・ヴェーダ』の宗教をもたらした。『リグ・ヴェーダ』はインドにおける最古の文献であり、神々を讃える歌で構成されている。そこには暁紅の女神ウシャスを讃えて、彼女は太陽が昇ってくる前に闇を切り裂く曙光であり、紅色の輝きであるとしている。讃歌には「ここにかの繰り返したち返る光明は、暗黒より離れ、東方に現われたり、万物を分明に区別しっっ。今や、輝かしき天の娘ウシャスらは、人間に道を開かんことを。」「まばゆきウシャスらは、東方に現われたり、祭儀において立てられたる柱のごとくに。ウシャスらは輝きっつ暗黒の扉を開けり、清く輝き、清めっっ。」とあり、機窓から見た一遵のドラマは、天の娘ウシャスの登場であったのである。
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象のタクシー
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