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de・a・u 庭
 

【囲む】という感覚から生まれた庭。しばし囲いを外して、庭から始まる植物、風景、人との出会いを綴ります。

掲載日:2015年6月23日
実に想いを寄せて  〜クワの実〜

へし折ったのだろうか、長い枝葉を振り回しながら小学生が下校していた。それが桑の枝だったなーんて偶然はないのであるけれど、とても昭和の香りがする、懐かしい風を感じるような光景だった。


小学4年の時、蚕を育てたことがある。ちょうど家の近くに桑の木が自生していた。朝露に濡れた山桑の葉を抱え、菓子箱の中の蚕たちに葉をあげる毎日。かわいいプッヨプヨな幼虫を育てたおかげで虫類はなんともない。糸を吐き、繭を紡ぎながらその中で静かに静かにさなぎになり、そしてそして子孫を残して死んでゆく蚕の命のサイクル。

懐かしいな。あれから数十年、確かにあれは昭和の出来事だった。

畑で育てている桑の実が3年目にして豊作。赤い実から黒紫色に熟した頃、手を紫色に染めながら収穫する楽しさや。実だけに、実は・・この桑の実、かなりのすごい樹木。ビタミン、ミネラルの栄養価の高さが抜群なのだ。昨今注目されるポリフェノールがなんとブルーベリーの3倍。と、苗木の札に書いてあった。桑だ!という懐かしさ以上に購買意欲を駆り立てたのはその理由。抗酸化作用ありありの頼れる樹木になりそうだ。そう若返りの樹木なのだ。


果物が高い。かといってサプリメントに頼っていいものか。医食同源。食べる力で元気になりたいもの。そしてそれを自分で試す日々。現在、切り込みの入った桑の葉を乾燥し、茶葉を作っている。漢字の由来は切っても、切っても、【又、又、又、木になる】ということで桑らしい。いいじゃないか。桑から生き方も学ぼうではないか。強いなー桑、すごいぞ、桑!

なんてね。


※砺波造園ブログより抜粋、編集して載せています。




担当:R

担当:R、 東北、
砺波造園所属の担当R。20代後半で結婚。頃は第一次ガーデニングブーム、イギリス文学が大好きだった私は、ガーデニング=イギリス?行ける?…この若気の至り的な貧困な発想とノリで家業が造園の家に嫁ぐ。子育てと書類作りを覚えることに費やした30代、合間に洋書や園芸の本を開いては、小さな面積で真似をしてみる、園芸の講習にコソコソと通うという夜行性動物のような行動を繰り返す。そして40代突入を機に事務所の一角で【グリーン・アラベスク 現況、不定期オープンですm(_ _)mスミマセン】を始める。1級造園施工管理技士/グリーンアドバイザー
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