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となみ野・むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2017年9月1日
第6回 天狗と与左衛門(前篇)

 ある在所(※1)に墓腰(はかごし)の与左衛門という力自慢のこびくさ(※2)がおった。こびくさという者は、体のきっつい(※3)もんでなけんにゃ続かんだもんや。
 なんちゅうても、でっかい(※4)松や、でっかいでっかい杉を切って家を建てる材木にするがいさかい、大変力がいったもんや。
 がんど(※5)や、くさびなんかこも(※6)に巻くと、十貫(※7)以上もあった。それをかずいて(※8)持っていき、笹でふいた山小屋で何日も寝泊まりして仕事に励んだもんや。
 でっかい木をでっかいがんどで「よいしょ、よいしょ」、「ジョッキリ、ジョッキリ」切った。一日中力仕事ばかりしとるもんじゃさかい、こびくさというもんはみんな強かった。
 村でやっとった草相撲で懸賞旗をとるのは、こびくさどもやった。そんな中でも与左衛門は、だれと相撲とろうが喧嘩しようが負けた事なかった。
 盤物(ばんもち)を持っちゃげるというのがあった。百貫ものでっかい石を与左衛門ときたら、「そら」と、腹の上に乗せ、肩の上にほりあげて「た、た、た。」と一町(※9)も走ったというこっちゃ。

−つづく−

※1 在所・・・・村の地域  ※2 こびくさ・・・木こり(山で木を切る仕事をする人)
※3 きっつい・・・強い   ※4 でっかい・・・大きい
※5 がんど・・・・目のあらい大きなのこぎり ※6 こも・・・・・わらで荒く織った敷物    ※7 十貫・・・・・37.5kg    ※8 かずく・・・・肩で荷負う
※9 一町・・・・・約109m


紙芝居『天狗と与左衛門』 作・ひまわりグループ


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
3月までは、平成15年度に小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」さんが手掛けられた、『ふるさとの民話〜小矢部〜』よりご紹介いたしました。
4月からは南砺市・砺波市のお話を随時ご紹介いたします。
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