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となみ野・むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2017年9月16日
第6回 天狗と与左衛門(後篇)

 また、炭をかずく競争では、たいていのもんは十五俵かついで三間ほどしか歩けんだが、与左衛門ときたら三十俵もかついで二町も歩いたということや。
「おらみたい強いもんは、どこにもおらん(※10)。」といばりくさっとった。
 ところがじゃ、ある時、宮さんの前を通ろうとしたら、天狗の様な大男が立ちはだかった。「だるじゃい(※11)お前は、おら通れんがい。」大男はからから笑うて「こりゃ与左衛門、お前は天狗にも負けんとほらふいて歩いとるとゆうがなら、おらと相撲とってここを通らっしゃい。」というた。
 そんで道具を道ばたにさらいおいて(※12)二人で相撲取ったがいと。与左衛門がどっだけ力入れてもどうにもならんだがいと。
 その場に倒れてしもうて、ふさがった(※13)がいと。そのうち寒むなって気ついたらどこにも大男おらんだと。
 与左衛門はやっとの思いで家について、まま(※14)も食べんと寝てしもた。家のもんが心配して「どうしたがや。」と聞いたがやと。
 与左衛門は、やっと大男の話したがいと。話を聞いた家のもんは、村の衆が宮さんに行って見たがやと。
 しめ縄の張ってあるでっかい杉の木の下が、与左衛門の足跡でくちゃくちゃになっとったと。「こりゃ与左衛門、大杉と相撲取ったがや。天狗さんが大男にばけてこらしめたんじゃ。」
 こんなことがあってから、村の衆は自慢するとひどいめにあうから、気つけんまいけと、いましめあったと。

−おしまい−

※10 おらん・・・・いない      ※11 だるじゃい・・誰ですか
※12 さらいおろす・持ち物をむぞうさにおろす
※13 ふさがる・・・気を失うこと   ※14 まま・・・・・ごはん


紙芝居『天狗と与左衛門』 作・ひまわりグループ


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
3月までは、平成15年度に小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」さんが手掛けられた、『ふるさとの民話〜小矢部〜』よりご紹介いたしました。
4月からは南砺市・砺波市のお話を随時ご紹介いたします。
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