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となみ野むかしがたり

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日：2021年5月16日

第54回　おさよ(2/2話)

　やがておさよは、猪谷村の吉間という若者と仲良くなり、人目を忍んで村外れの池のほとりで逢うようになりました。
　しかしおさよは罪人の身、結婚することは許されません。
　とうとう苦しみに耐えかねて、おさよは庄川に身を投げてしまいました。
　吉間はその後、おさよの菩提を弔いながら諸国を周り、一生を終えたということです。
　村人はこの二人の悲恋をいとおしんで、おさよのお墓を作ったり、民謡おさよ節の唄にして今日に伝承しています。

―おしまい―

このお話は、五箇山観光協会が発行した『五箇山の昔ばなし』より、一部加筆・修正の上、掲載しました。
またイラストは、南砺市の川田真紀さん作です。

お墓を作ったり、『民謡おさよ節』の唄にして伝承しています

今日はどんなお話をしようかね…。

となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
ＴＳＴとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
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