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となみ野・むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2017年10月1日
第7回 天狗のおはなし(前篇)

 昔々、宮島の山に、とっても気の良い天狗が住んどった。
 顔が真っ赤で鼻が高く目はギョロリ。まほうのうちわを持っとった。「このうちわで遊んでみるか。」
 「鼻よ、高くなーあれ。」とうちわをあおいだら、あれあれあれ、みるみるうちに天まで伸びていった。「あいたたた。」
 「やっぱり低いほうがよいな。」とうちわをあおぐと鼻は元通りになった。
 「今度は子どもになって、村へいってみよう。」と思い、「子どもになあれ」とあおぐと、かわいい男の子になった。
 夜になって、子どもになった天狗は「火の用心、火の用心」と太鼓をたたきながら歩きまわった。村人たちはその音を聞いて、火事にならないように気をつけた。
 次の日、畑の方に行くと、のんき者の与太郎たちが畑の中へこっそり入り込み、すいかを食べとった。子どもに化けた天狗は「おら(※1)もまぜて。」と言って一緒になってうまそうにすいかを食べた。そして与太郎と天狗は、すっかり仲良しになった。
 ある日、与太郎がのんきに歩いているのを見つけた天狗は、「おーい、与太郎。今日はおもしろい所へ連れていってやろか。」と、与太郎をさそった。「うん、連れてって。」と、一つ返事で答えるやいなや、脇に抱えて空をかけめぐって行った。

−つづく−

※1 おら・・・わたし(自分のこと)


紙芝居『天狗のおはなし』 作・ひまわりグループ


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
3月までは、平成15年度に小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」さんが手掛けられた、『ふるさとの民話〜小矢部〜』よりご紹介いたしました。
4月からは南砺市・砺波市のお話を随時ご紹介いたします。
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