トップ > よみもの > となみ野・むかしがたり

となみ野・むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2017年11月1日
第8回 地蔵様を助けた男(前篇)

 昔々、今から四百年ほど前のことであろうか、この藪波(やぶなみ)の地に、とても信心深く働き者の男が住んでいました。
 今日も一日一生懸命働いて家へ帰る途中のことでした。ちょうど、高木(たかき)の中央を流れている四谷川(したんがわ)の橋のたもとまで来た時、川の中から声が聞こえてきました。耳を澄ましてみると「おー寒い、寒い。このままでは凍え死んでしまいそうだ。早く助けて下さらんか」と、叫んでいるではありませんか。よく見ると川底に何か光っているものが見えます。それでもっとよく見ようと橋の上から覗き込むと、何と大きな地蔵様が沈んでおられるではありませんか。
 「おー、何としたことだ。早く助け出してあげねば」と思いました。でも、川の水かさは深く、しかもお地蔵様は重そうです。男は「そんなことは、どうでもよい。早く助けなければ」と川の中へ飛び込みました。
 川の深さは男の股の近くまでありました。男は腰をかがめ、両手でお地蔵様を持ち上げようとしましたが、重くて簡単に持ち上げられません。
 やっとのことで、この重い地蔵様の頭を水面近くまで引き上げました。すると、あんなに重かったお地蔵様が急に軽くなりました。それで男は、らくらくとお地蔵様を抱え、高い土手まで持って上がることができました。

−つづく−


イラスト 作・ひまわりグループ


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
3月までは、平成15年度に小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」さんが手掛けられた、『ふるさとの民話〜小矢部〜』よりご紹介いたしました。
4月からは南砺市・砺波市のお話を随時ご紹介いたします。
e-mail info@e-tonamino.com
URL

Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.