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となみ野 むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2016年1月16日
第93回 天池の不思議(2/2話)

 また、この池にはもう一ついわれがあります。
 むかし、琵琶湖で大百足退治をした男が、そのお礼に大蛇の子をもらいました。
 それをひさご(※2)に入れて帰る途中、この天池の地で水を入れ替えしようと、ふたを開けました。その途端、大蛇の子が逃げ出し、たちまち大地が裂けて水が湧き上がり、池となりました。
 それからというもの、この池は山の神様や大蛇が棲んでいる神聖な場所として村人たちから崇められるようになりました。しかし、時の流れとともに安らかな地となり、今ではみなさんの訪れを待ちうけています。
―おしまい―

※1 ならさんなんな・・・整地をしなくてはいけないね
※2 ひさご・・・ひょうたんなどを乾燥させ、酒を入れる器(現在の水筒)

●このお話は、小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」が手掛けた『ふるさとの民話〜小矢部〜』より、一部加筆・修正の上、掲載しました。


大蛇の子が逃げ出し、たちまち大地が裂けて・・・


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
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