トップ > よみもの > となみ野 むかしがたり

となみ野 むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2016年3月16日
第95回 光圓寺をひらいた明賢さま(2/2話)

 真の教えに触れた新七郎は、それ以来、吉崎御坊にずっと留まることにしました。蓮如上人のお話をお聞きするごとに、浄土真宗の素晴らしさがどんどん分かるようになってきました。
 こうした新七郎の教えをきく態度、人としての素晴らしさを認めた蓮如上人は、新七郎に「明賢(みょうけん)」という法名と「帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」の名号(みょうごう)を与えました。
 それからというもの、蓮如上人が五箇山などに足を運ばれる際、明賢様は喜んでお伴しました。
 その後、明賢様は故郷である別所に帰ってきました。 
 明賢様は村の人々に「南無阿弥陀仏(なみあみだぶつ)」の念仏を唱え、お互いに話し合うためのお寺(光圓寺)を開きました。
 それ以来、朝や夕方には、みんなの家から清々しいお念仏の声が響くようになり
ました。
 そして明賢様から数えて七代目にあたる祐貞(ゆうてい)様が、光圓寺を別所から久泉に移され、本願寺から阿弥陀様をいただかれました。
 真宗の教えは庄川の流れのように、お念仏の声は散居の小鳥たちのさえずりとともに、毎日清らかに聞こえてきます。
−おしまい−

●このお話は、砺波市立庄南小学校が制作した「庄南むかしばなし」より一部加筆・修正の上、転載しました。


現在の光圓寺


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
e-mail info@e-tonamino.com
URL

Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.