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となみ野 むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2016年12月16日
第102回 祖父川と紋兵衛山(2/2話)

 祖父川神社が鎮座する大門には、身長が二メートル近くもある紋兵衛という大きな男が住んでいました。
 紋兵衛は五十俵の米を一度に二俵ずつひょいと馬に乗せるくらいの力持ちでした。
 ある時、紋兵衛は高さ十五メートルもある山を作りました。その山が大水を防いだことから、村人に大変喜ばれました。
 代官は紋兵衛をたいそうお褒めになり、その山を紋兵衛にくださいました。紋兵衛山の木が大きくなってきたので、紋兵衛はその木で川原宮を建てました。
 この川原宮はのちに祖父川神社と一緒になり、神様がお遷りになる時は餅をついたり、獅子舞をしたり、大変賑やかだったと伝えられています。
 現在は紋兵衛山の姿は見られなくなっています。
―おしまい―

このお話は、砺波市立庄南小学校が制作した「庄南むかしばなし」を元に「庄下村史誌」より一部加筆・修正の上、転載しました。


現在の祖父川神社


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
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