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となみ野・むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2017年7月1日
第4回 かんざしわらし(前篇)

 津沢に小矢部川の橋が架かっていなかった頃のお話です。
 津沢や経田(きょうでん)など川東(かわひがし)の人が、蓑輪(みのわ)や浅地(あさじ)など川西(かわにし)の所へ行く時は「大原(だいばら)」まで行って、川の浅瀬を選んで歩いて渡っていました。
 川西の経田村に政右衛門(まさえもん)という若者がいました。その頃はお祭りになると、たいていのお宮さんで相撲大会が行われ、優勝すると名前を書いた大関(※3)札が掲げられました。政右衛門は人並み外れた力持ちだったので、いつも自慢していました。
 ある年の秋、政右衛門は蓑輪村の秋祭り相撲大会に出るのに「大原」に来ました。ふと見ると小さな子どもが一人、川原の石に腰掛けていました。
 「何しているんだ」と言うと、小さな棒切れを持ち上げて「このかんざしを買ってくれ」と頼みました。「ははあん。これはムジナか、カワウソか」、力自慢で怖い物知らずの政右衛門は、「そんなものいらん」と言って、その棒切れを取り上げ川の中へ捨てました。すると辺りが急に明るくなりました。政右衛門は、そのまま川を渡りました。お宮さんに着いた政右衛門は、相撲大会で優勝して大きな鏡餅を貰って帰りました。

−つづく−

※1 かんざし・・女性の髪の毛にさす飾り
※2 わらし・・・こども
※3 大関・・・・現在は横綱が最高位だが、むかしは大関が最高位だった


紙芝居『かんざしわらし』 作・ひまわりグループ


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
3月までは、平成15年度に小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」さんが手掛けられた、『ふるさとの民話〜小矢部〜』よりご紹介いたしました。
4月からは南砺市・砺波市のお話を随時ご紹介いたします。
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