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となみ野 むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2018年10月25日
第19回 雄神のごおけつ力士(4/4話)

 さて、弟子の今ヶ嶽は、その後めきめきと腕を磨き、やがて砺波郡の力士、三百人のうちで、東方の大関まで進みました。
 ある日、巡業中(※)の江戸相撲を見物に行ったとき、飛び入りを進められた今ヶ嶽は、関取を土俵の外へ投げ飛ばし、「今ヶ嶽」の強さは益々広まりました。
 しかし今ヶ嶽は三十歳で相撲取りをやめて、家族の人と美味しいお米や野菜を沢山作るために、一生懸命働きました。
 その後、不幸にして四十四歳で病気になり、死んでしまいました。庄村の人たちは、それはそれは悲しみました。
 村人は強いお相撲さんがいたことを、いつまでも忘れないように、後の世に伝えようと石碑を建てました。
−おしまい−

※巡業・・・各地を興行して回ること。

注…「今川」の碑は、鮎やの前から越中庄川荘へ行く途中の、中野発電所の近くに建っています。「今ヶ嶽」の碑は、庄の広橋さんのお寺の近くに建っています。


「なんだこれは!狼がたくさん倒れてるぞ」


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
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