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となみ野・むかしがたり
 

私はとなみ野に伝わる民話や伝説を語り継いでいます。 砺波市・南砺市・小矢部市には様々なお話がありますが、 そんなお話の中から、とっておきのものをお話しします。 またみなさんの知っているお話がありましたら、ぜひお寄せくださいね。 それでは、はじまり、はじまり…。

掲載日:2017年6月16日
第3回 きつねの投げた赤いもち(後篇)

 そこで赤べいは、こんな独り言をつぶやきました。「こんな夜中に峠を越えて、牛を売りに行く者がいるかなあ。峠の道は長いから、きっと途中で夜が明けると思うがなぁ。村の人に会ったら、何というのかなぁ。牛首峠は長い道だから、お天とう様(※2 )が昇る前に黒牛が赤牛になってしもたと、そんなだじゃれ(※3 )でも言うのかなぁ」と、ふざけた独り言をつぶやきながら、牛の顔へ赤いもちを投げつけました。
 どろぼうは突然お地蔵様がしゃべり出したので、びっくりぎょうてん。逃げようと思って牛を見たら、黒い牛の顔が赤くなっていたのでまたびっくり。
 「こりゃ大変」、どうぼうは峠の坂を転がりながら逃げていきました。
 さて次の日、村人たちがお地蔵様の前を通りかかると、夕べいなくなった黒牛が、もぐもぐ草を食べて遊んでいるではありませんか。「おーい、黒牛がおったぞー」、村人たちが大勢集まってきました。
 「よかったのー、よかったのー」。
 みんなは、「盗まれた牛はお地蔵様が取り返して下さった」と思い、大変喜びました。こうして村の人たちは、前よりもっとお地蔵様を拝むようになりました。

−おしまい−

※2 お天とう様・・・太陽
※3 だじゃれ・・・・下手なしゃれ
 


紙芝居『きつねの投げた赤いもち』 作・ひまわりグループ


今日はどんなお話をしようかね…。
となみ野おばあちゃん

となみ野おばあちゃん、 となみ野、
私たちの故郷・となみ野には古くから多くの民話や伝説があり、先祖代々語り継がれてきました。
TSTとなみでは、そうした地域の良さを伝えるお話を紹介します。
3月までは、平成15年度に小矢部市郷土愛護セミナー「ひまわりグループ」さんが手掛けられた、『ふるさとの民話〜小矢部〜』よりご紹介いたしました。
4月からは南砺市・砺波市のお話を随時ご紹介いたします。
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