「太鼓の意味」
今年は日本ジャンボリーがあります。4年に一度全国のボーイスカウトが集まる全国大会です。日頃のスカウト技能を活かすようなプログラムにチャレンジしながら1週間程のキャンプ生活を送るというものです。 富山スカウトバンドは全体行事部に所属し、皇太子殿下のお迎え演奏や朝の国旗掲揚パレードや式典の演技グループとして鼓隊で参加しています。式典ともなれば2万人以上の前での演奏。富山スカウトバンドにとっては4年間の間で一番大きな舞台となります。
普段、部活の方を一生懸命やっているスカウトがいました。僕はボーイスカウト以外にも打込めるモノがあるということはすばらしい事だと思っているので、そういう子の参加率が低くても何も言いませんが、その子が迷いに迷った末、ジャンボリーへの参加を決めました。彼は行くと決めたものの今まであまり参加出来なかった分、同期のメンバーよりも遅れています。なによりも、お母さんがみんなに迷惑がかかるのではないかと、心配していました。
先日合宿をした頃から、彼のドラムに対する目つきが変わってきました。自分から質問をしたり、今までよりも集中して練習に取り組むようになってきたのです。もともと運動神経の良い子なので飲み込みも早い。 そして迎えた、ジャンボリー前の最後の本番。いなみ・高瀬遺跡菖蒲祭のパレードと演奏です。ジャンボリーという大舞台で演奏するには技術的には少し物足りない演奏でしたが、バンド全員気迫のこもった演奏になったと思います。
本番が終り、彼のお母さんが僕にいいました。
「なんかちょっと感動して目が潤んでしまいました」
もちろん彼だけではなく、みんな一生懸命練習しています。バンド全体も一丸となってまとまってきました。それこそがボーイスカウトで音楽をやっている理由だと僕は思っています。ジャンボリーではどんな演奏になるか、楽しみです。 (BS南砺第3団BS隊長)
|
|
菖蒲祭での演奏の様子は、当団HPで動画で見る事ができます。
|