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2014/10/1 2014/11/1 となみ野ストーリー 第12回.「石動」について ●「石動」という地名の由来
小矢部市は、昭和37年に西砺波郡の石動町と、津沢を中心とする砺中町が合併して誕生しました。石動には江戸時代に砺波平野を統括する奉行所が置かれ、北陸街道の宿場町として栄えました。
 さてこの「石動」という地名、大変読みづらい地名です。こんな難しい地名となったのは、前田利家が活躍していた頃までさかのぼります。
 現在、石動の町がある場所は、葭原(吉原)、池田と呼ばれる寒村でした。天正10年(1582)、利家が現在の石川県鹿島町にある石動山(せきどうさん)天平寺を攻め、陥落させるのに苦労していました。
 しかし天平寺側が和睦を持ちかけてきたため、利家は人質を差し出すことを要求します。ただ宗徒たちには養子がなかったため、その代わりに最も信仰する伊須流岐比古(いするぎひこ)神社の本地仏である虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を差し出しました。この木地仏が置かれたことから、新たな石動山の場所という意味で、「今石動」と呼ばれるようになりました。また「モノ」が動くことを「ゆらぐ」といいますが、「石がゆらぐ」がなまって「いするぎ」となったのでは、という説もあります。

●全国に「石動」の名を轟かせる!
 昭和53年、石動高校野球部が夏の県予選大会に優勝し、念願の甲子園出場を決めました。闘っている当の球児らも驚いたという甲子園初出場に、小矢部市民は盛り上がりました。高校の同窓会、野球部OB、後援会が中心になって選手や応援団を派遣する準備にかかりました。試合の当日、約3,000人が60台という数のバスで、甲子園球場へ応援に繰り出しました。
 同年8月11日の第3試合、石動高校ナインは宮崎県代表の延岡学園高校と戦いました。どちらも初出場ということもあり、投攻守いずれも互角な好試合を展開しました。2回表には石動が先取点を得ましたが、8回裏には延岡学園が連打を放ち、石動は結局2対1で敗れてしまいました。

となみ野ストーリー
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掲載日:2014/10/1 次回更新日:2014/11/1
となみ野ストーリー 第12回.「石動」について

●「石動」という地名の由来
小矢部市は、昭和37年に西砺波郡の石動町と、津沢を中心とする砺中町が合併して誕生しました。石動には江戸時代に砺波平野を統括する奉行所が置かれ、北陸街道の宿場町として栄えました。
 さてこの「石動」という地名、大変読みづらい地名です。こんな難しい地名となったのは、前田利家が活躍していた頃までさかのぼります。
 現在、石動の町がある場所は、葭原(吉原)、池田と呼ばれる寒村でした。天正10年(1582)、利家が現在の石川県鹿島町にある石動山(せきどうさん)天平寺を攻め、陥落させるのに苦労していました。
 しかし天平寺側が和睦を持ちかけてきたため、利家は人質を差し出すことを要求します。ただ宗徒たちには養子がなかったため、その代わりに最も信仰する伊須流岐比古(いするぎひこ)神社の本地仏である虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を差し出しました。この木地仏が置かれたことから、新たな石動山の場所という意味で、「今石動」と呼ばれるようになりました。また「モノ」が動くことを「ゆらぐ」といいますが、「石がゆらぐ」がなまって「いするぎ」となったのでは、という説もあります。

●全国に「石動」の名を轟かせる!
 昭和53年、石動高校野球部が夏の県予選大会に優勝し、念願の甲子園出場を決めました。闘っている当の球児らも驚いたという甲子園初出場に、小矢部市民は盛り上がりました。高校の同窓会、野球部OB、後援会が中心になって選手や応援団を派遣する準備にかかりました。試合の当日、約3,000人が60台という数のバスで、甲子園球場へ応援に繰り出しました。
 同年8月11日の第3試合、石動高校ナインは宮崎県代表の延岡学園高校と戦いました。どちらも初出場ということもあり、投攻守いずれも互角な好試合を展開しました。2回表には石動が先取点を得ましたが、8回裏には延岡学園が連打を放ち、石動は結局2対1で敗れてしまいました。


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難読駅名である「JR石動駅」。この石動駅は、鉄道マニアや地図愛好家にとっては、大変有名な駅なのです!
難読駅名である「JR石動駅」。この石動駅は、鉄道マニアや地図愛好家にとっては、大変有名な駅なのです!


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