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となみ野ストーリー
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掲載日:2017年9月1日 次回更新日:2017年10月1日
となみ野ストーリー 第47回.タカラヅカに惹かれた男

●女性の美を求め続けて…
女性の花園・宝塚歌劇団(以下タカラヅカ)に幼い頃から興味を抱き続け、ついにはその振付に携わり、活躍を続けたのが、旧福光町出身の黒瀧月紀夫です。
黒瀧月紀夫(本名・石井浩三)は昭和13年5月16日、西礪波郡福光町観音町(現在の南砺市福光)で生まれました。当時観音町はこの地域を代表する歓楽街で、そうした中で育った彼は、幼い頃から日本舞踊に興味を抱きます。
 福野高校へ進学した黒瀧は、バレーボールに明け暮れる日々を送る一方、タカラヅカに惹かれていました。社会人となってからも、ダンスを学びたいと考えた彼は、親戚を頼って神戸へ移り、日中は仕事、夜はひたすら稽古に励みました。
 そんなある時、黒瀧は梅田コマ劇場で男性ダンサーを募集しているという情報を得ます。彼はすぐ応募し、難関の中で見事合格、ミュージカルチーム第一期生となります。その後はテレビや日劇、熱海のニューフジヤホテルなどを転々とし、歌ったり、踊ったりと自分の夢見た人生を歩み始めます。

●憧れのタカラヅカ!
 忙しい日々を送っていた黒瀧の前に、その後の人生を決める植田紳爾(後に宝塚歌劇団の理事長)が現れます。ある日、植田は黒瀧が振付した作品を見る機会があり、感激した植田は彼に「タカラヅカで振付をしてもらえないか」と打診、黒瀧は振付のチャンスを得ます。
 昭和54年1月から始まった『春風の招待』が最初の振付となりました。その後は『夜明けの序曲』や平成『ベルサイユのバラ』、『風と共に去りぬ』など、主に植田が演出を手掛けた作品の振付を担当します。
 平成10年6月27日、『EL DORADO』の初演が宝塚大劇場で開催されました。入院中の黒瀧は、ベッドに横たわりながら振付を指導していましたが、その作品を見ることは叶わず、7月5日に59年の生涯を閉じます。8月には『ザッツレビュー』の振付も決定しており、志半ばでの他界でした。


黒瀧月紀夫


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