小矢部市は２２日から、土日祝日の鉄道利用者を対象に、あいの風とやま鉄道石動駅そばの市営駐車場２カ所を５時間まで無料にする。駅舎と南北自由通路の完成をきっかけにパークアンドライドを推進し、にぎわいづくりにもつなげたい考え。１８日の市議会総務産業建設委員会で報告した。

　対象となるのは石動駅北口の駅前駐車場と南口の駅南第１駐車場。改札内の認証機に駐車券を入れると、割引サービスを受けられる。駅前駐車場は機械式ゲートがないため、駐車場管理人の確認が必要。５時間を超えると、１時間当たり１００円で、駐車開始から２４時間までの上限は５００円となっている。

　同駅の２０１７年度の１日当たり平均乗車人数は１５２７人で、あいの風とやま鉄道の２０駅のうち６番目に多い。１１月２７日に新しい駅舎と南北自由通路の利用が始まり、駅南エリアから直接駅にアクセスできるようになった。市は駅南側にある砺波地域からの利用増にも期待しており、瀬戸吉夫産業建設部次長は「にぎわいの創出につなげたい」と述べた。

　委員からは砺波地域での取り組みの周知を進めるようにとの意見が上がった。


■フロンティアパーク　残りは１区画に　千代田機電が契約
　小矢部市議会総務産業建設委員会は１８日開き、市は産業団地「小矢部フロンティアパーク」で、金沢市の企業が中小企業基盤整備機構と新たに１区画（０・３ヘクタール）の土地譲渡契約を結び、残りは１区画になったと報告した。分譲率は９７％。

　１１月２７日に契約を結んだのは同団地に進出している千代田機電。これまで６区画を取得しており、うち２区画で小型建設機材のメンテナンスや集配などを一元で管理する機材センターや車両の整備点検をするテクノセンターを整備。残りは車両を置いており、今回取得した区画も同様の活用をする見込み。

　２００３年度に開設した同団地の分譲は全２１区画（１２・７ヘクタール）のうち２０区画（１２・３ヘクタール）となった。市は「分譲率１００％を目指し、誘致を進めたい」としている。