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北日本新聞ニュース

ホッケーの夢追う
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2019年4月16日 小矢部市 スポーツ・文化




 2020年東京五輪を見据え、ホッケー日本代表の吉川由華選手(35)=小矢部市芹川出身=と、小野真由美選手(同市出身)らを育てた元中学校教諭の酒井友真さん(55)=同市平桜出身=が今月から新天地に移った。吉川選手は広島市を拠点に五輪出場を目指し、酒井さんは東京でクラブチームの監督を務めることが決まった。2人はホッケーの街・小矢部への感謝を胸に次のステージへ挑む。

 ゴールキーパーの吉川選手は石動高校から山梨学院大に進み、現在の「コカ・コーラレッドスパークス」(広島市)に入った。2008年の北京五輪は出場機会がなかったものの、大会の雰囲気を肌で感じることができたという。

 競技を長年続け、15年にコカ・コーラを退社。「ホッケーから離れたい」と思って古里に戻ったが、少しずつ競技に向き合うようになった。石動高校女子ホッケー部の練習に携わったり、岩手国体に出場したり…。17年から小矢部市体育協会でアスリート強化事業に携わり、ホッケーにさまざまな人が関わっていると実感した。ホッケーが自分にとって大切なものだと改めて分かった。

 指導者としての幅を広げようと昨年に日本代表の選考会に参加したのを機に、久しぶりに国際大会に出場した。「楽しい。現役としてまだやりたい」との思いを抱き始め、東京五輪を目指すことに決めた。古巣のコカ・コーラレッドスパークスの練習に合流し、日本リーグでのプレーを通じて五輪の代表入りを狙う。

 酒井さんは市内の中学校でホッケーを約30年指導してきた。全国優勝を4度果たし、教え子には吉川選手や小野選手、アテネ五輪代表の坪内利佳さんらがいる。

 以前から高校生以上の選手の育成に携わりたいと思っていた。日本代表U?18などでコーチを務めたが、腰を据えた継続的な指導はできない。夢を諦めかけていたが、東京五輪への日本代表の出場が昨年決まり、大きな転機になった。

 大学生や社会人のチームを指導しながら、東京五輪の運営に携わりたいと、大谷中学校を最後に教員を退職。受け入れ先のチームを探していたところ、5月1日から「東京ヴェルディ」の女子ホッケーチームの監督に就くことが決まった。「新しいチームなので選手集めからです。来年からの日本リーグ参戦を目指します」と充実感を漂わせる。

 2人にとって、3月末に小矢部ホッケー場で初めて開かれた「三井アウトレットパーク北陸小矢部杯ホッケー大会」は、市内で競技に携わる最後の機会だった。「小矢部の一員の思いで東京五輪に出場し、お世話になった皆さんに恩返ししたい」と吉川選手。大会で小野選手らでつくる「小矢部ドリームチーム」の監督を務めた酒井さんは「教員を続けながらホッケーをさせてもらって感謝しかない。小矢部のホッケーがさらに発展していってほしい」としみじみ語った。

© 北日本新聞


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