浄瑠璃太夫2人デビューへ
浄瑠璃太夫2人デビューへ
23日に砺波市の出町子供歌舞伎曳山(ひきやま)会館で開かれる出町浄瑠璃大会で、渡辺敦志さん(42)=同市中央町、会社員=と井田倭人(やまと)さん(24)=同市表町、同=が太夫(語り)としてデビューする。県無形民俗文化財「出町子供歌舞伎曳山祭」では、東、中町、西町の3町が持ち回りで曳山を出して浄瑠璃を演じる。東の2人が同時に初舞台を迎えるのは初めて。高齢化による担い手不足が続く中、出町地区が誇る約230年の伝統に新たな風を吹き込む。
渡辺さんは7年前から、井田さんは4年前から同曳山祭で小道具の出し入れなどを行う狂言方を務めている。太夫で指導者の高畠文夫さん(52)が2人のリーダーシップを評価し声を掛けた。渡辺さんは「後継者が少ない中で指名を受け、期待に応えたいと思った」と話す。昨年9月から週1回、同市中央町の新町公民館を拠点に稽古してきた。
出町浄瑠璃大会は、砺波子供歌舞伎曳山振興会(五島辰夫会長)などが、子供歌舞伎を支える浄瑠璃の担い手を育てようと毎年開催している。渡辺さんと井田さんは、全5番組のうち「絵本太功記十段目・尼ケ崎の段」で、高畠さんと語りを披露する。
9日は、同市中央町の三味線奏者、松村幸子さん(73)宅で練習に励んだ。本番同様に三味線に合わせて通し稽古を行い、高畠さんと松村さんが語りのペースなどをアドバイスした。井田さんは「場面に応じて役者一人一人になりきることを意識している。緊張するが、本番では練習の成果を発揮できるよう頑張りたい」と意気込んだ。
高畠さんは「若い2人が太夫としての一歩を踏み出してくれてうれしい。東が担当する2年後の祭りへの出演を目標に、さらに技術を磨いてほしい」と期待している。
23日に砺波市の出町子供歌舞伎曳山(ひきやま)会館で開かれる出町浄瑠璃大会で、渡辺敦志さん(42)=同市中央町、会社員=と井田倭人(やまと)さん(24)=同市表町、同=が太夫(語り)としてデビューする。県無形民俗文化財「出町子供歌舞伎曳山祭」では、東、中町、西町の3町が持ち回りで曳山を出して浄瑠璃を演じる。東の2人が同時に初舞台を迎えるのは初めて。高齢化による担い手不足が続く中、出町地区が誇る約230年の伝統に新たな風を吹き込む。
渡辺さんは7年前から、井田さんは4年前から同曳山祭で小道具の出し入れなどを行う狂言方を務めている。太夫で指導者の高畠文夫さん(52)が2人のリーダーシップを評価し声を掛けた。渡辺さんは「後継者が少ない中で指名を受け、期待に応えたいと思った」と話す。昨年9月から週1回、同市中央町の新町公民館を拠点に稽古してきた。
出町浄瑠璃大会は、砺波子供歌舞伎曳山振興会(五島辰夫会長)などが、子供歌舞伎を支える浄瑠璃の担い手を育てようと毎年開催している。渡辺さんと井田さんは、全5番組のうち「絵本太功記十段目・尼ケ崎の段」で、高畠さんと語りを披露する。
9日は、同市中央町の三味線奏者、松村幸子さん(73)宅で練習に励んだ。本番同様に三味線に合わせて通し稽古を行い、高畠さんと松村さんが語りのペースなどをアドバイスした。井田さんは「場面に応じて役者一人一人になりきることを意識している。緊張するが、本番では練習の成果を発揮できるよう頑張りたい」と意気込んだ。
高畠さんは「若い2人が太夫としての一歩を踏み出してくれてうれしい。東が担当する2年後の祭りへの出演を目標に、さらに技術を磨いてほしい」と期待している。