南砺市の世界遺産・五箇山合掌造り集落を撮り続けている東京都のアマチュア写真家、奈雲誠さん（５２）が、日本写真家協会の公募展「ＪＰＳ展」に初入選し、受賞作を相倉合掌集落内にある相倉民俗館に寄贈した。２２日から展示され、奈雲さんは「相倉で撮影したので、ぜひ地元の皆さんに見てもらいたかった」と話している。

　入選作「最後の一突き」は２０１９年２月、冬の相倉集落でかやぶき屋根の雪下ろしをする住民を撮影した。昨年の「２０２０ＪＰＳ展」に応募し、入選を果たした。

　日本写真協会員の奈雲さんは、これまでにも五箇山の写真集や卓上カレンダーを作ってきた。「感染拡大が収まれば、また五箇山を訪れて撮影したい」と話している。