改組新第8回日展の洋画と工芸美術部門の入選・特選が17日発表され、県内からは工芸美術部門で、漆芸の織田定男さん(51)=砺波市庄川町示野=が初の特選に輝いた。県関係で初入選者はいなかった。
洋画は1604点の応募があり625点が入選。うち初入選は66人だった。工芸美術は612点が寄せられ443点が入選。うち初入選は34人だった。県内在住の再入選者は洋画7人、工芸美術24人だった。
日展は29日から11月21日まで東京・六本木の国立新美術館で開かれる。
■自然の生命力表現
工芸美術部門で初の特選となった織田定男さんは「作品を認めてもらえてうれしい。感慨深く、身の引き締まる思い」と喜んだ。
高岡工芸高校と高岡短大(現富山大芸術文化学部)で漆工芸を学んだ。卒業後は南砺市の漆芸家、故横山幸文さんに師事。祖父の代から続く塗装業を営む傍ら創作に打ち込み、日展をはじめ、県展や日本現代工芸美術展などで入賞を重ねてきた。
特選受賞作「創生の記憶」は、縦長の木彫素地をつやのある黒の漆で塗り込んだ。表面に金箔(きんぱく)や人工オパールを施し、一粒の種から芽が出て育っていく自然の生命力や神秘性を表現した。「漆が映える美しい形に仕上がった」と話す。
今後の創作について「まずは自分が納得できるものを作り続ける」と強調。「自己満足に終わらないように、絶えず意識を外に向けていきたい」と意気込んだ。
改組新第8回日展の洋画と工芸美術部門の入選・特選が17日発表され、県内からは工芸美術部門で、漆芸の織田定男さん(51)=砺波市庄川町示野=が初の特選に輝いた。県関係で初入選者はいなかった。
洋画は1604点の応募があり625点が入選。うち初入選は66人だった。工芸美術は612点が寄せられ443点が入選。うち初入選は34人だった。県内在住の再入選者は洋画7人、工芸美術24人だった。
日展は29日から11月21日まで東京・六本木の国立新美術館で開かれる。
■自然の生命力表現
工芸美術部門で初の特選となった織田定男さんは「作品を認めてもらえてうれしい。感慨深く、身の引き締まる思い」と喜んだ。
高岡工芸高校と高岡短大(現富山大芸術文化学部)で漆工芸を学んだ。卒業後は南砺市の漆芸家、故横山幸文さんに師事。祖父の代から続く塗装業を営む傍ら創作に打ち込み、日展をはじめ、県展や日本現代工芸美術展などで入賞を重ねてきた。
特選受賞作「創生の記憶」は、縦長の木彫素地をつやのある黒の漆で塗り込んだ。表面に金箔(きんぱく)や人工オパールを施し、一粒の種から芽が出て育っていく自然の生命力や神秘性を表現した。「漆が映える美しい形に仕上がった」と話す。
今後の創作について「まずは自分が納得できるものを作り続ける」と強調。「自己満足に終わらないように、絶えず意識を外に向けていきたい」と意気込んだ。