趣味で音楽活動に励む小矢部市桜町の櫻井啓一さん（４４）は２９日、道の駅メルヘンおやべで、音を出す専用のコンピューターを使ってメロディーを生み出す「打ち込み」の体験会を開く。楽器に触れた経験がない人でも音を創り出す喜びを感じ、音楽に親しんでもらいたいとしている。

　櫻井さんは学生時代を京都で過ごした後、県外でラッパーやＤＪとして活動してきた。現在は高岡市内で製造業に従事しつつ、音源や楽曲を作る「トラックメイカー」として活動する。

　インターネットを利用して気軽に音楽に触れることができる中、聴くだけでなく、自分でメロディーを創り出す楽しさを感じてもらおうと、道の駅に体験会の企画を持ち掛けた。

　１人３０分程度打ち込みを体験できる。楽しさや悲しさなど、伝えたい雰囲気をイメージし、ギターやピアノ、ドラム、シンセサイザーなどの音源が入った専用機器の１６個のボタンを押して自由に音を出す。音階や曲調を調節して出来上がったメロディーは、データで受け取ることができる。

　櫻井さんは今後、体験会を隔月で開く予定で「譜面を読めなくても楽器を演奏できなくても、自分だけの曲を作ることができるので、気軽に足を運んでほしい」と話している。

　午前１１時から午後４時まで。予約不要で参加無料。櫻井さんの音楽仲間によるパフォーマンスもある。問い合わせは櫻井さん、電話０９０（５６２４）４９９５。