南砺市は８月１日から、市内の宿泊業者を支援するため「なんと観光クーポン券」を配布する。「なんと安全・安心と笑顔の宿」を宣言した施設への宿泊者が対象で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んだ地域の観光需要の回復を促す。田中幹夫市長が６日の定例記者会見で発表した。

　クーポン券の配布は昨年度に続き２回目。額面５００円で、宿泊施設で予約した場合は２千円分、旅行会社経由の場合は２５００円分がもらえる。配布期間は来年２月１２日まで。６月末現在、なんと安全・安心と笑顔の宿は市内で５１業者、旅行会社は１２社ある。クーポン券は事前登録された市内の土産物店や飲食店などで利用でき、宿泊施設では使えない。

　田中市長は「宿泊者に周遊観光してもらい、市内の消費喚起につなげたい」と説明した。

　なんと安全・安心と笑顔の宿には、燃料や食材の高騰などで営業経費増加分の緩和策として同じく８月から１事業者１００万円を上限に、宿泊者１人（１泊）当たり千円を助成する。