同じく福光美術館では、版画家・棟方志功の書道作品を集めた企画展が開催されています。「棟方志功 広大無辺の書の世界」は、南砺市福光地域ゆかりの板画家棟方志功の書道作品に焦点を当てた企画展です。

先月８日に開幕し、多くの来場者が訪れています。

棟方志功は、昭和２０年からおよそ７年間、福光での疎開時代に書家 大澤雅休（おおさわがきゅう）との交流から、書に出会い、流派に属せず、自由な表現を楽しみました。会場には、棟方の作品４２点と、大澤雅休の作品４点が展示されています。

棟方の作品は、多くが「仏教の世界」に根差していて、めでたい光を表す「瑞光（ずいこう）」や悟りの世界を意味する「不二法門（ふにほうもん）」といった仏教用語をモチーフにして、その言葉の本質を直感的にとらえようとした作品が並んでいます。

美術館関係者は「絵画とは異なる棟方の書の世界観や魅力を感じてもらいたい」と話していました。

「棟方志功 広大無辺の書の世界」は、福光美術館で、来月４日まで開催されています。