南砺市城端の染織（せんしょく）作家・山下郁子さんが市に作品を寄贈し、田中市長が感謝状を贈りました。

南砺市福野庁舎で行われた贈呈式には、山下さんと、作品を収蔵する福光美術館の片岸昭二（かたぎししょうじ）館長らが出席しました。

式では、田中市長が山下さんに感謝状と記念品を手渡し「とても素晴らしい作品を寄贈いただきありがとうございます」と感謝を伝えました。

今回寄贈されたのは、２００５年に制作された絽織（ろおり）着物「光のハーモニー」。自然の中にいる「放線菌」の色素で、紫やピンクなど８色に染め上げた糸を使って制作した縦縞の作品です。

これは去年、福光美術館で開催された個展「こころを織る ＫＩＭＯＮＯ山下郁子展」に展示された作品で、山下さんは、個展開催のお礼の気持ちを込めて寄贈したということです。

山下さんは糸の染め方や織り方などを詳しく説明すると、市長は興味深そうに頷きながら聞き入り、織や染めについて次々と質問していました。

福光美術館が収蔵する山下さんの作品は、市が購入した１点と、個人から寄贈された２点を合わせ４点となります。