南砺の秋に彩を添える「南砺菊まつり」が開かれ、多くの来場者でにぎわった。

会場の南砺市園芸植物園には、県内外の菊愛好家が丹精込めて育てたおよそ１万本の菊が展示された。

屋外展示スペースには、菊祭り恒例のランドマーク、黄色の懸崖菊で作られた「五重塔」が今年もお目見えしたほか、豪快な懸崖造りが来場者を出迎えていた。

会場では南砺菊花大会や北陸菊花大会が行われ、ボリュームある咲き方が特徴の厚物やストロー状の花びらが、繊細に咲き開、管物などが彩りよく並べられ、来場者は完成度の高い作品に見入っていた。

また、南砺市が開発した新種のスプレー菊が発表された。

新品種のスプレー菊は「南砺ムーンライト」と名付けられベートーヴェンの名曲「月光」を連想させる淡い黄色が特徴の菊で来年５月から販売を開始する。

ステージイベントではバンド演奏やヨサコイ演舞が会場を盛り上げたほか切り花やドーム菊の販売コーナー、飲食コーナーなどが設けられ来場者は南砺の秋を心ゆくまで楽しんでいた。