９月１８日までアートハウスおやべで開催された「永田萠-夢みるチカラ展」に合わせた関連イベントが行われ、小矢部市内外から大勢の人が訪れた。

絵本作家の永田萠さんは「花と妖精」を主なモチーフに、カラフルで幻想的な世界を描き出す作風から「カラーインクの魔術師」と称され、絵本が様々な国の言葉に翻訳されるなど、世界的にも活躍している。

今回の特別展では、「カラーインクによる絵画作品」「絵本の原画」「絵本や切手などの展示」「近年創作を始めた絹絵」と４つのテーマで永田さんの画業を紹介した。

また、期間中には永田さんが会場を訪れ、来場者がリクエストした作品について創作意図やエピソードなどを紹介するギャラリートークが行われた。

その中では、今回の展覧会のポスターやチラシのデザインに使われている作品「つゆくさの丘」が紹介され、永田さんは、カラーインクは白い部分は絵の具を塗らず、描き残すことで表現することや、作品は、色の配置や構成力が大切だと説明した。

ギャラリートークには市内外から多くの人が集まり、先着４０人を対象に、サイン会も開かれ、永田さんはファンの問いかけにも丁寧に対応していた。

また９月９日には、永田さんが作品のモチーフとしている花をテーマに「ペーパーフラワーを作ろう」と題したワークショップが開かれた。

参加者は、色紙を使って、花の中央の部分や花びらを立体的に作り上げていった。