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親鸞750回忌法要始まる 城端・善徳寺
 
2015年10月8日 南砺市 地域・社会






 南砺市の城端別院善徳寺(梅原專從輪番)の親鸞聖人750回御遠忌・教如(きょうにょ)上人400回忌法要が7日、「平成の大修理」をほぼ終えた本堂で始まり、宗祖の遺徳をしのびに多くの参拝者が訪れた。法要は11日まで5日間に及ぶ。

 宗祖の御遠忌法要は50年に1度営まれる。今回は本願寺勢力と織田信長が戦った石山合戦の際、善徳寺六代住職、空勝を信頼し、軍配を授けたと伝えられる本願寺十二代、教如も共にしのぶ。

 初日は報恩講の逮夜の勤行と、同寺世話方の物故者追悼を兼ねて法要が営まれた。城端、福光、五箇山地域などの僧侶約30人が出仕し、梅原輪番が読経。参拝者も僧侶と共に正信偈(しょうしんげ)をとなえ、静かに合掌した。長年、世話方を務めた8人に梅原輪番から感謝状が贈られた。

 法縁寺(砺波市)の稲垣一映前住職が今回の御遠忌法要テーマ「仏さまの願いあってこそここまでのいのち そしてこれからの命」に沿って法話を行い、夕方からは親鸞聖人の生涯をまとめた「御伝鈔(ごでんしょう)」が読み上げられた。

 8日は午前6時半、同10時から報恩講、午後1時半から教如上人400回忌法要の逮夜の勤行がある。記念行事として同4時から長唄と踊り「黒髪」が披露される。「黒髪」は蓮如上人作詞と伝えられ、唄は杵屋直吉さん、踊りは藤間寿さんが務め、芳村伊十一郎さん(三味線)、中川善雄さん(笛)も出演するなど名手がそろう。同5時半からは桂小春団治一門による真宗落語がある。

 ▽世話方感謝状=中村正明、遠田正一、加藤幸明、荒永義夫、中谷知次(小矢部)徳成一雄、長田修、今枝忠雄(南砺)

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