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世界の舞台に選手を バド元代表の平田さん(トナミ運輸・利賀出身)
 
2016年4月27日 南砺市 スポーツ・文化






 バドミントン男子ダブルスの元日本代表で、トナミ運輸(高岡市)の平田典靖さん(32)=南砺市利賀地域出身=が現役を引退し、4月からコーチとしてチームを支えている。ペアを組んだ橋本博且(ひろかつ)さん(30)=現福井県体育協会=と全日本総合選手権を3連覇するなど、日本バドミントン界をけん引。「世界で活躍できる選手を育てたい」と、指導者の道を歩み出した。 (社会部・野村達也)

 平田さんは南砺市利賀中学校、高岡工芸高校を卒業。日本体育大を経て、2006年にトナミ運輸へ入社し、09年から毎年日本代表に選ばれてきた。同年から全日本総合選手権で3連覇を達成。12年のロンドン五輪はあと一歩のところで出場を逃したが、14年のトマス杯優勝、15年のスディルマン杯準優勝を日本チームの一員として経験するなど、世界で活躍した。

 現在、バドミントン界は、夏のリオデジャネイロ五輪の出場権を懸けた選考レースが最終盤を迎えている。昨年5月から1年間に出場した国際大会で獲得したポイントによる世界ランキングが選考基準になるため、平田さんも海外で転戦を続けてきた。だが、昨年12月の全日本総合選手権で5位に終わったことなどから、ペアの橋本さんが世界を舞台に戦うモチベーションを維持できなくなった。2人はトナミ運輸の荒木純監督と話し合い、ことし2月に日本代表を辞退。平田さんは指導者の道へ進むことを決めた。

 トナミ運輸ではアシスタントコーチを務める。「メンタル面やコンディションづくりについて伝えたい」と意気込み、4年間担った主将も後輩へ引き継いだ。荒木監督は「豊富な経験を若手に伝えてほしい」と話す。

 県バドミントン協会の京田和男理事長は「平田君は世界的なプレーヤー。県内のジュニア選手の育成にもつながるだろう」と期待した。

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