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子どもの通塾支援 砺波の安念さん基金設立
 
2016年6月28日 砺波市 地域・社会







 県内の学習塾などでつくる「県教育ネットワーク」の前理事長、安念正義さん(75)=砺波市太田=が、一人親家庭の子どもを支援する「共笑(ともえ)基金」を設立した。寄付金でバウチャー(利用券)を子どもに配布し、登録した学習塾の月謝に充ててもらう。安念さんが27日、県庁で説明した。

 同基金は趣旨に賛同した個人や企業から寄付金を募り、そのお金で通塾を希望する子どもに1年分の通塾費に当たる24万円分の利用券を配る仕組み。模試代などの利用券は別途用意する。同基金は4月に設立され、現在県内14の塾が登録。塾は登録費として1万円を同基金に寄付する。

 神戸市出身の安念さんは妻の古里・砺波市へ移り住み、1980年から自宅で36年間にわたって学習塾を経営していた。2013年からは一人親家庭の中学生を対象に無料で学習教室を開いている。

 27日の説明会で、安念さんは「経済的理由で塾へ通えない子どもはたくさんいる。自身の取り組みをもっと広げたかった」と設立理由を語った。当面は募集を中学3年生に限定し、登録する塾や寄付金が増えれば順次年齢を広げていく。同基金の名称に触れながら「みんなが笑顔で生活できる社会になれば良い」と話した。

 申し込み、問い合わせは安念さん、電話0763(32)5283。

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