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石動駅前に活性化拠点 空きビル改修18年度開設目指す
 
2016年7月28日 小矢部市 地域・社会






 三井アウトレットパーク北陸小矢部の開業効果を生かそうと、小矢部市商工会(林説則会長)は石動駅前商店街の空きビルを、街なかのにぎわいの拠点となる複合商業施設に改修する。ビルの方向性や商店街活性化の方策を探る「おやべ地域・まちづくり活性化検討委員会」を27日発足させ、市商工会館で初会合を開いた。2018年度のオープンを目指し、本年度はニーズやマーケティング調査分析事業も進める。

 複合商業施設に改修するのは8月に購入予定の旧小森ビル(4階建て)。ビルを起爆剤に街なかの魅力を向上させるため、石動駅前商店街や越前町商店街の店主ら委員18人で構成する検討委員会を設け、若手も多く入った。委員長に石川県津幡町出身の中央大理工学部教授の谷下雅義さん、副委員長の一人として巣鴨地区街づくり協議会技術顧問の辻野五郎丸さんをまちづくりの専門家として招いた。

 初会合では林会長のあいさつに続き、今後の事業スケジュールを確認した。委員からは「コンセプトのないものを造ってもお金の無駄。ビルにどんな人を呼ぶのかイメージすることが大事」などの意見が出た。辻野さんは「まちづくりと並行して考えていく必要がある」と述べた。

 今後はビルの方向性と商店街全体の活性化を考えるグループに分かれ、検討を進める。国補助金を活用した調査分析事業では駅利用者や石動高校生、石動地区住民らを対象にしたアンケートやマーケティング調査でニーズを探る。

 駅舎に新図書館を併設する市の石動駅周辺整備事業も意識しながら進める。17年度に空きビル整備計画に基づき入居者募集、施設の実施設計を行い、18年度のオープンを目指し、国にハード事業(ビル改修)の補助金を申請する。

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