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市議と住民側の共同歩調で香典自粛を 南砺市議会議長が福光地元自治振興会に文書
 
2016年9月27日 南砺市 政治・経済

 南砺市議会の川辺邦明議長は、地元の福光自治振興会協議会に、市議と住民側の共同歩調によって、香典自粛の実現を呼び掛ける文書を提出した。富山市議会などで、政務活動費を巡る不正や議員報酬引き上げへの批判が高まっていることを受け、まずは議員の不要な支出を抑える狙いがある。

 文書は25日、福光地域在住の市議6人の賛同を得て提出。政活費を巡る不正の原因に「税金に対する認識の甘さ」とともに「必要以上の出費」があったことを指摘。「歳費(報酬)の引き上げを議論する前に議員自身が考えなければならないことが多くある」としている。

 その上で、市議からは親族以外への香典を出さないこと、住民は市議からの香典を受け取らないことを、同時に実現することを訴えている。川辺議長は「(どちらかが)先走るのではなく、両方がかみ合ってこそ、うまくいく」と話している。

 同市内では、福野北部自治振興会が今月から「市議からの香典・弔電を受け取らない」宣言を実行しているが、他の地区は踏み切れずにいる。議長はこうした現状も踏まえ「福光自治振興会協議会の賛同が得られれば、まずは福光地域から実行できるようにしたい」と望む。

 川辺議長を含め2人が今期限りでの引退を表明しているが、この方針は後継者にも引き継ぎ、11月の市議選後からの適用を目指している。

 同協議会の蟹野正男会長は趣旨への理解を示しつつ、地域内に温度差もあることから「11の自治振興会に相談して、対応を考えたい」と話している。

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