トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >氷見の花、パンフに「満開」 井波の彫刻師・森田さん

北日本新聞ニュース

氷見の花、パンフに「満開」 井波の彫刻師・森田さん
 
2017年1月20日 南砺市 地域・社会






 南砺市松島(井波)の彫刻師、森田彩乃さん(28)が、29日に氷見市内で開かれる米国発祥のトークイベント「TEDxHimi(テデックスヒミ)」のパンフレット兼ポスターのデザインを考案した。氷見の花をイメージしたオリジナル作品で、来場者に配られる。

 森田さんは静岡県沼津市出身。多摩美術大で版画を学び、2011年から井波彫刻協同組合員の仏師、藤崎秀胤(しゅういん)さんに師事し、主に仏像を制作している。

 テデックスヒミのテーマは「部分を極めることで全体が見える」「いにしえの知恵や歴史を知る」などの思いを込めた「インナースペース」。県内在住作家の起用を考えた実行委員会から昨年秋に依頼を受け、作成に取り組んだ。

 仏像の背後にあり光を表す「光背(こうはい)」を基本に、美しい花を合わせた空想の花「宝相華(ほうそうげ)」をヤブツバキ、ユリ、ハマナス、ハマヒルガオと氷見を象徴する花で描いた。満開の花びらや種などで輪廻(りんね)転生を表現し、森田さんは「きれいだなと思い、氷見の自然や植物に興味を持ってもらえればうれしい」と話した。

 パンフレットはB2判で裏面は講演者のプロフィルなどを掲載し、来場者約150人に配る。実行委の川向正明代表は「森田さんとのいい出会いに恵まれた。これを機にさらにはばたいてほしい」と語った。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.