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小矢部源氏 3年ぶり勝利 歴史国道イベント 倶利伽羅峠で大綱引き 100人ずつ 津幡と対戦
 
2017年4月24日 小矢部市 地域・社会







 歴史国道イベント「くりから夢街道ウオーク 越中VS加賀源平大綱引き合戦」は23日、小矢部市と石川県津幡町を結ぶ旧北陸道の倶利伽羅峠で行われた。大綱引きは小矢部側の参加者を源氏、津幡側の参加者を平家に見立て100人ずつで対戦した。「3連敗はできない」と闘志を燃やした小矢部側が3年ぶりに勝利し、通算成績を共に6勝の五分に戻した。

 大綱引きは木曽義仲の源氏軍が平維盛(これもり)率いる平家軍を破った倶利伽羅合戦がモチーフ。小矢部、津幡双方の参加者が1年間の大豊作を懸け長さ120メートル、太さ12センチの綱を引き合った。桜井森夫市長、矢田富郎町長も加わり、小矢部側は中西正史市議会議長が義仲に扮(ふん)して見守った。

 1本15秒の3本勝負で先に2勝した方が勝ちのルールで行い、小矢部側は1本目は僅差で制したが2本目は敗れた。勝負を決める3本目は快勝し、源氏軍が勝利した史実通りの勝ちを収めた。参加者は万歳を繰り返し、市長は3連敗を逃れ「本当にほっとした」と話した。

 綱引き後、越中と加賀2コースに分かれ、歴史国道散策が行われた。小矢部側の参加者は武者行列を先頭に出発。ヤエザクラを眺めたり、おやべメルヘンガイドや山野草ガイドから街道沿線の歴史や花木の説明を聞いたりして麓の源平の郷埴生口まで約4・2キロを歩いた。昨年に続き、わらじで歩く体験もあった。

 開会のセレモニーでは小矢部の「義仲・巴くりから座」の寸劇や、のばな和太鼓の演奏などが披露された。

 イベントは倶利伽羅峠を越える旧北陸道が歴史国道として整備されたのを機に両市町などでつくる実行委と北日本新聞社などが実施している。

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