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水被害の軽減期待 小矢部で合又川合流点処理事業が完成
 
2017年5月22日 小矢部市 地域・社会






 台風や集中豪雨で増水した小矢部川の水が支川(しせん)に逆流して浸水被害が起きるのを防ぐ合又(ごうまた)川合流点処理事業の完成式が21日、小矢部市島の現地で開かれ、関係者が浸水被害軽減に期待した。工事では女性技術者チームが中心となって着手から完成まで一貫して担った。

 県管理の合又川では2008年7月、豪雨に伴う小矢部川からの逆流で越水し、床下浸水3戸、宅地や田畑など浸水面積44アールの被害が出た。国土交通省富山河川国道事務所は14〜16年度、逆流を防ぐ樋門(ひもん)の新設や護岸の工事などを行った。事業費は約8億2千万円。逆流が始まると樋門のゲートを閉め、操作員は住民に委託する。

 福濱方哉富山河川国道事務所長が式辞、水口功県土木部次長らがあいさつ、桜井森夫市長が祝辞を述べた。中西正史市議会議長、筱岡貞郎県議らを加え、くす玉を割った。同事務所によると、女性技術者チームが設計・施工・監督の各部門で主導的立場で土木工事を進めるのは全国で珍しく、記念企画の意見交換会が同事務所小矢部出張所で開かれた。

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