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新しい義仲像伝えたい めるへん劇団、小矢部で26日公演
 
2017年8月22日 小矢部市 地域・社会







 小矢部市の市民劇団「めるへん劇団」は20日夜、同市埴生の倶利伽羅源平の郷埴生口に設けた舞台で、26日の第25回公演に向けたリハーサルを始めた。演目は埴生地区ゆかりの木曽義仲を取り上げた「シン・義仲」。団員は新しい義仲像を伝えようと稽古に励んだ。

 「シン・義仲」は、義仲が平家を倒して源氏の世をつくろうとしたのではなく、武士も百姓もない民(たみ)が治める平和な世を目指したのではないかという劇団の解釈をベースにした。幼少期の駒王丸の時代から武将として成長していく姿を源平倶利伽羅合戦で勝利するまで描き、巴御前と愛をはぐくむ姿も織り込む。役者50人、スタッフを含め総勢約80人で取り組む。

 笑いあり感動ありのミュージカル仕立ての舞台を特徴とし、リハーサルではダンスやご当地・時事ネタを盛り込みながら稽古した。

 今回のテーマは「いざ、新しい世界へ!」。新しい世界をつくろうとした義仲の魂は、死後も受け継がれていくものというメッセージを込めた。元服後の義仲を演じる穴倉健治さんは「義仲の人柄に触れ、仲間が集まってくる場面などを重点に演じたい」と張り切る。山本克博座長ら団員は「見た人が自分の新しい世界をつくっていこうと、義仲から元気をもらってほしい」と話している。

 公演は26日午後7時半開演。

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