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優しい観光マップ作りへ合掌集落など視察 富山福祉短大生・障害者ら
 
2017年9月20日 南砺市 地域・社会






 障害がある人たちにも安心して足を運んでもらえるよう、新しい観光マップを作ろうと、富山福祉短大(射水市三ケ・小杉)の学生と障害者、南砺市職員が19日、同市菅沼、相倉両合掌造り集落などを視察した。

 障害者やお年寄り、外国人などの視点を積極的に取り入れる「インクルーシブ・デザイン」の手法を用い、官学が連携してマップを作る新しい取り組み。観光客や地元住民、ガイドなど、誰もが快適に観光を楽しんだり、案内したりすることができる環境づくりを目指す。

 視察には同短大の学生6人や社会福祉学科の鷹西恒教授、車いす利用者や聴覚に障害がある人、市職員が参加した。

 相倉ではガイドの説明を受けながら集落内を見学。傾斜がある坂を車いすで上ったり、トイレや看板の表示を確認したりした。

 研究の学生代表を務める社会福祉学科1年の吉江菜穂さん(20)は「学生の視点からも検証を進める。合掌家屋に入れない人のため、内部の動画を撮影できないかなども検討していく」と話した。

 今後は地元住民との意見交換などを行い、来年1月ごろにマップのたたき台を作って市に提案する方針。

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