南砺市シルバー人材センター(長尾益勇理事長)は女性部を設立し、11日に同市寺家新屋敷(福野)のア・ミューホールで発足セレモニーを開いた。女性会員の経験を生かして、介護や子育てサポートに取り組み、地域貢献を目指す。
会員818人のうち女性は326人で、約4割を占める。これまでは清掃や草むしりを主に行っていたが、介護や子育てなどより広い役割を担うことで、センターの魅力アップや会員の拡大につなげる。
介護分野は、ヘルパーの資格を持つ約20人を中心に展開。講習会を通じて人材育成を進め、2020年度に向け、比較的介護の必要性が低い要支援1、2の人向けの訪問サービス実施を目指す。介護保険制度改正で、軽度者向けの介護が市町村事業に移される中、住民を担い手とした訪問サービスは市内になく、実施に向けた検討も初めてとなる。
子育てに関する悩み事相談などにも対応したい考え。同センターの渡邊清乃事務局次長は「女性の力で地域を元気にしたい」と意気込む。
発足セレモニーでは安居弘子部長が「皆さんのご協力をお願いしたい」とあいさつ。長尾理事長が「現役世代が安心して働けるよう力になってほしい」と激励し、長井久美子市議会副議長が祝辞を述べた。副部長には立野充子さんが就いた。
▽委員=藤井清美、河合昭子、坂井章子、高田芳子、苗田睦、俵麗子、不破喜美子、野原恵子、村岡美子、今井むつ子、橋本龍子、川口とみ子、青木節子
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