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金剛堂山登山口の橋の復旧を 南砺市に区長会代表要望
 
2017年10月19日 南砺市 地域・社会






 南砺市利賀村上百瀬の金剛堂山(1650メートル)登山口にあった橋が7月の豪雨で流されたままになっており、復旧を望む声が地元で上がっている。県と市の動きが鈍い中、18日に同市利賀行政センターで開かれた利賀地域審議会では、区長会代表が地元負担の決意を示しながら、市に早期対応を求めた。

 金剛堂山は全国二百名山の一つとして知られる。百瀬川に架かる登山口の橋は長さ約14メートル、幅1メートル弱。鋼鉄製の簡易な構造だ。7月4日の豪雨で川沿いの市道が崩壊した際に、この橋が石積みの足洗い場と共に流された。シンボルとして親しまれているケヤキの大木も根元から傾いた。

 南砺市によると、復旧に向け、市と県が協議したものの、役割分担の在り方などが定まらず、工事は手付かずのままだ。

 旧スノーバレー利賀スキー場側からの登山口があるものの、急斜面で利用しづらいのが実情。地元在住の利賀地域区長会代表、野原光三郎さんは18日の地域審議会で「登山客は例年の10分の1程度」と窮状を訴えた上で、「市や県の予算が付かないのなら、地元でお金を出す」と申し出た。田中幹夫市長は「検討させてほしい」と答えた。

 市利賀行政センターは、今年中にケヤキの安定や川の流れを元通りにするための土砂搬入工事が必要としている。

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