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福野・福光2庁舎維持を 福野地域審が要望
 
2017年10月20日 南砺市 政治・経済

 南砺市の庁舎統合を議題とする福野地域審議会が19日、同市役所福野庁舎で開かれ、当面は4庁舎のうち福野、福光の2庁舎を維持する方向でまとまった。

 17、18日の上平、平、井口、利賀の旧4村の地域審議会では、田中幹夫市長が目指す福光庁舎への統合に理解が得られたものの、旧8町村別で人口が2番目に多い福野地域で市長の考えとは異なる方向が打ち出され、地域による温度差があらためて浮き彫りとなった。終了後、田中市長は北日本新聞の取材に「それぞれの意見、思いがある」と述べ、冷静に受け止めていた。

 この日の地域審議会では、福光への統合について「感情としては、なかなか理解できない」など難色を示す声が上がり、工場や県の出先機関が立地する地域性を踏まえ「ここに庁舎がないのがおかしい」との指摘もあった。

 古瀬正嗣会長はこれらの意見を踏まえ、「当面は福野、福光(の2庁舎)でスタートすべきだ」とし、異論は出なかった。2庁舎とも改修せず、コスト低減にも配慮するとした。将来1庁舎にすることを前提としながらも、福野庁舎を維持する期間について、耐用年数とされる7年に限定しない考えも示した。

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