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北市獅子舞、伝承地で共演 井波の保存会が19日、美唄市(北海道)訪問
 
2017年11月17日 南砺市 地域・社会






 南砺市北市(井波)の獅子方保存会が19日、この地区を起源とする獅子舞を受け継ぐ北海道美唄(びばい)市で舞を披露し、交流を深める。

 美唄市は札幌、旭川両市の中間に位置する。明治時代に現在の南砺市森清(福野)から美唄市の峰延(みねのぶ)に移住した人が始めたとされる「峰延獅子舞」が、伝承されている。森清の獅子舞の起源が北市とされる。

 市文化財にも指定されている峰延獅子舞は少子化でいったん途絶えたものの、市の支援を受けて復活した。2015年には、市全体で支える体制づくりを目指すプロジェクトの一環として高橋幹夫市長と未来の担い手となる中学生らが森清を訪れた。森清の獅子舞も休止しているため、北市の獅子舞の実演を見学した。

 こうしたつながりをきっかけに、北市の住民が美唄市訪問を計画。同市が交流会を開いて受け入れることを決め、19日は峰延、北市の両獅子舞が共演することになった。

 出向くのは松平信隆会長(63)ら40〜60代の12人。笛や太鼓に合わせ、6人によるむかで獅子の舞を、ゆっくりとしたリズムで披露する。

 15日夜は地元の高瀬体育館にメンバーが集まり、交流会に向けた練習をした。獅子頭を手にした人を先頭に回ったり、足踏みをしたりする動作を確認していた。松平会長は「優雅といわれる北市の獅子舞を見てほしい」と話している。

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