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総合病院4年ぶり黒字 砺波市議会
 
2018年3月1日 砺波市 政治・経済






 砺波市の砺波総合病院の2017年度決算は収支が改善し、4年ぶりに黒字となる見通しとなった。一方、砺波医療圏では初となる「地域医療支援病院」の18年度承認に向け、基準を達成できる見込み。夏野修市長が28日開会した市議会本会議の提案理由説明で明らかにした。

 砺波総合病院は09〜13年度は黒字決算だったが、14年度以降は3年連続の赤字決算。16年度は減価償却費の負担が大きいことや給与改定による給与費の伸びなどから、純損失が1億771万円だった。17年度は経営健全化に向けて策定した病院新改革プランに基づき、外部コンサルティングも導入している。

 夏野市長は経営状況について「診療所からの紹介患者数が増えていることなどから、入院・外来の収益は今のところ堅調に推移し、黒字決算を見込んでいる」と述べた。

 地域医療支援病院は紹介患者への医療提供や医療機器の共同利用など、かかりつけ医の支援体制を整えた病院で、診療報酬単価の加算措置がある。患者紹介率など一定要件を満たせば、県が承認する。

 1月末現在、他の医療機関から同病院への患者紹介率が54・0%、逆紹介率は71・8%と要件を満たしている。市長は「地域の医療機関との連携で基準を達成できる見込み。他の要件と併せて県への承認申請に向けた準備を進めている」とした。

 18年度一般会計予算220億5千万円など19議案、報告2件を上程した。会期は19日まで。   

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