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利賀芸術公園に宿泊施設 来夏、国際演劇祭控え
 
2018年3月8日 南砺市 政治・経済

 2019年夏に南砺市利賀地域で開かれる国際演劇祭「シアター・オリンピックス」に向け、会場となる県利賀芸術公園に、新たに小規模な宿泊施設が設けられることになった。7日の市議会本会議で、田中幹夫市長が片岸博氏の代表質問に答えた。

 十数部屋程度を備える見込み。利賀演劇人コンクールなどを手掛ける舞台芸術財団演劇人会議が事業主体となって整備し、費用は約2億円を予定。県が1億円、市が5千万円をそれぞれ補助する。

 シアター・オリンピックスの開催期間中は、二十数カ国の劇団や大使館関係者ら約200人の滞在を見込む。県によると、芸術公園は現在、合わせて200人程度が泊まれる大小の宿泊施設を備える。政府要人らを受け入れたり、大規模イベントを催す際の不足感を補ったりする役割が、新たな宿泊施設に期待されるという。

 古軸裕一、山田清志、石川弘、川原忠史、畠中伸一、松本誠一、向川静孝の各氏が一般質問した。


■保健センター跡地を駐車場に 福光庁舎に統合の場合
 南砺市の庁舎統合を巡り、市は四つの分庁舎を福光庁舎に統合する場合、駐車場を確保するため、近くの福光保健センター跡地の活用を検討する。7日の市議会本会議で、畠中氏の質問に上口長博市長政策部担当部長が方針を示した。

 市は当初の試算で、福光庁舎統合の際、庁舎周辺に来庁者用の駐車場98台を確保するとともに、新たに敷地8700平方メートルを取得し、職員用の駐車場335台分を整備するとしていた。

 保健センターは福光庁舎から徒歩約3分の距離にある。市は2月の市議会全員協議会で、センターの機能を南砺中央病院(同市梅野・福光)に移転する方針を報告。移転時期などは決まっていないが、跡地を駐車場として検討し、スペースの確保と土地の有効利用につなげることにした。

 田中幹夫市長は庁舎統合を進める上で初期投資の抑制を最も重視してきた。福光庁舎統合に掛かるコストは10億円を見込んでいたが、こうした駐車場の見直しも含め、さらなる経費圧縮につなげたい考えだ。


■特産品販売の独自サイト設置
 南砺市は、特産品を販売する市独自のホームページを新年度から立ち上げる。松本氏の一般質問に田中市長が説明した。

 市は2012年から各地の自治体が特産品を販売するウェブサイト「自治体特選ストア」に加入し、売り上げを伸ばしてきた。だが、サイトからの脱退が相次ぎ、現在は同市を含む4自治体。3月でサイトが閉鎖されることになった。

 市はサイトを通じて特産品を購入するリピーターが多いことを踏まえ、急きょ予定を前倒しして販売を維持するためのサイトを独自に設置。19年度には内容をより充実させ、魅力発信につなげる。

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