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10日から「アートの今」作品展 アートハウスおやべ
 
2018年3月8日 小矢部市 スポーツ・文化






 アートハウスおやべ初の全国公募展として昨年開催された現代造形展の入賞作家3人の作品を並べる「アートの今」が10日、小矢部市の同館で始まる。独自の新しい表現を追求し、美の創造に挑む3人の「今」を紹介する。展示準備が進んでいる。

 昨年3月のアートハウスおやべ現代造形展で大賞に輝いたインスタレーション(空間造形)の森田志宝(しほ)さん(27)=石川県加賀市、特別賞を受けた立体の奥田誠一さん(55)=滋賀県東近江市=と平面の今宮正陽(まさはる)さん(39)=宮城県利府町=の作品を三つの展示室を使い、個展形式で紹介する。

 富山大芸術文化学部で漆造形を学んだ森田さんは、漆を塗り重ねることで漆玉などの表情を付けた絹糸を展示室に張り巡らせた「必然の往来」を出品する。大賞受賞作「沈黙のゆくえ」が絹糸が大きな束となって床でうごめくインパクトある作品だったのに対し、今回は「情景」として空間に同化させる。

 奥田さんの作品は断片の集積でさまざまな形や事象が存在することから「断片」がテーマ。透明樹脂の塊を砕いて並べ、断片の中に見え隠れする物の存在の本質に迫った作品など11点を展示する。今宮さんは約20点を並べる。

 公募展と入賞作家展を交互に開催する計画にしていた。同館アートプロデューサーの埴生雅章さんは「3人の1年間の進化が感じられるタイトルにふさわしい展覧会になる」と話している。

 10日は午前10時から開会式、ギャラリートークを行う。4月8日まで。入場無料。実行委員会主催、アートハウスおやべ、北日本新聞社共催。

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