トップ > ニュース >北日本新聞ニュース >手作り紙芝居、冊子に 小矢部さくらグループ

北日本新聞ニュース

手作り紙芝居、冊子に 小矢部さくらグループ
 
2018年3月12日 小矢部市 地域・社会






 小矢部市の手作り紙芝居の「さくらグループ」は、地元の先人らを題材に11年間で手掛けた10作品を冊子にまとめた。「郷土の先覚者やゆかりの人たちの功績や生き方を学び、古里を思う心を子どもたちに伝えていきたい」と思いを新たにしている。11作目「ホッケーの町小矢部」も仕上がり、18日に道の駅メルヘンおやべで披露する。

 さくらグループは市生涯学習講座「手作り紙芝居講座」の受講生が2006年に発足させた。現在は50〜80代の女性9人がメンバー。市総合会館で月1回、講師の高畠博さんから水彩画を学びながら活動を続けている。

 倶利伽羅山に桜7千本を植えた高木勝巳さん、ホテルニューオータニなどを創業した大谷米太郎さん、津沢の町を開いた阿曽三右衛門さんら先人、1972年まで砺波地方を走った加越線などにスポットを当ててきた。文献を調べたり、関係者に話を聞いたりしてストーリーを組み立て年1作ペースで仕上げてきた。作品は市民図書館おとぎの館図書室で貸し出されている。

 10作品をまとめた冊子「ふるさとの紙芝居」はA4判で、それぞれの作品の絵と語りの文章を縮小して載せた。多くの人に見てもらいたいと市内図書館に贈った。

 毎月の道の駅での紙芝居披露のほか、要請があれば学校や福祉施設も訪問している。5月から活動12年目を迎える。大沼康子代表は「古里について楽しく学びながら活動の輪を広げていきたい」と話している。

© 北日本新聞
 
Copyright (c) Tonami Satellite Television Network All rights reserved.