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井口小の力伸ばす教育に評価 日本教育公務員弘済会の教育賞で最優秀賞
 
2018年3月20日 南砺市 地域・社会






 南砺市井口小学校(山下透校長)が日本教育公務員弘済会(東京)の教育賞で最高の最優秀賞を受けた。学年の枠を超えて到達度を競う独自の漢字読み検定などを通じ、子どもの力を最大限伸ばす取り組みが評価された。

 弘済会は奨学金貸与や給付、教育研究への助成などを行っている公益財団法人。教育賞は優れた教育実践の取り組みの紹介と教職員の資質向上を狙いに、論文を募集して選んでいる。2017年度は各都道府県支部に計2484点の応募があり、文部科学省関係者や大学教授らの審査で、最優秀賞2点のうち1点に井口小学校が選ばれた。

 同校の論文の題名は「児童の『才能の最大化』を引き出す学校経営の可能性」。子どもの考える力アップを狙いにした取り組みとして、上学年の設問にも挑戦できる漢字検定、算数の文章題や思考問題などから選択して課題と向き合う「自立型学習」を紹介した。子どもの好ましい変化や、それによる保護者からの信頼向上で教員が達成感を味わい、意識改革につながったことを訴えた。

 今月末で退職する山下校長は今回の受賞を通じて、これまでの成果への手応えを実感。「自分で考えて課題に取り組む姿勢を身に付けた子は、中学校に進んでもさらに伸びる」と、子どもたちの成長にも期待を寄せる。

 県内では他に、富山市呉羽中学校の石川弘明校長が優良賞を、滑川市寺家小学校(西元正史校長)が奨励賞を受けた。

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