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明治の地図で地域学ぶ 砺波で中野文化協会が発足
 
2018年4月17日 砺波市 地域・社会






 砺波市中野地区の住民たちが文化振興や普及を目的に、「中野文化協会」を発足させた。歴史や文化の伝承を目指し、明治期に作られた古地図を使い、ふるさと学習に取り組む予定だ。15日夜に中野振興会館で設立総会を開き、役員や本年度の事業計画などを決めた。

 中野地区は、昨年9月に市老人クラブ連合会の芸能発表会で中野希生会がかつて盛んだった田祭り行事「踊るヨータカ」を再現するなど、伝統文化の継承に向けた機運が高まっている。

 この機会に、2012年に自治会の中野第一区が立ち上げた「ふるさと学習会」を地域全体に広げることにした。中野振興会館に保管され、ほ場整備前の1875(明治8)年に製作された地図5枚(畑野新、中野新、中野出、中野、新明)を活用。うち1枚は縦2・2メートル、横4・2メートルの大きさで、民家や世帯主、用水などが記されている。本年度は用水をテーマに、3回の学習会を開催する。

 文化団体相互の連絡調整をはじめ、毎年秋の公民館まつりの芸能発表や学習展示の運営を担い、全国コンクール入選者の表彰も行う予定だ。

 総会は約30人が出席。会長の藤井哲夫さん(74)=上中野=が「ふるさと学習を全体に広げ、共通理解を深めたい。中野を担う子どもたちにも知ってもらいたい」とあいさつ。顧問に就いた杉本庄一自治振興会長、原田一義公民館長が祝辞を述べた。

 早速、床に置いた古地図の回りに住民が集まり、今後の取り組みを話し合った。

 ◇役員▽副会長=藤井裕一、福井春味▽理事=清原清秀、横山重嗣、飯田秀子、清原茂夫、水上昌三、横山宗平、藤井洋子、藤井良子、藤井法子、喜田美保子▽監事=飯田裕克▽事務局=小西竹文、小西静子

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