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棟方と石崎氏の絆語る サミット記念研修会
 
2018年4月20日 南砺市 地域・社会






 9月に南砺市を舞台に開催される「棟方志功サミット」を記念した「棟方志功研修会」の第3回が19日夜、同市福光福祉会館で開かれた。福光美術館・愛染苑(あいぜんえん)友の会の辻澤功会長が、疎開時代の棟方を支えた元福光町図書館長、故石崎俊彦氏と棟方の強い絆について語った。

 福光地域は古くから商人の町として栄え、町民一人一人に高い文化的素養があったと説明。富山、高岡に続いて図書館が設けられ、文化人の交流の場となったという。

 図書館に寝泊まりしていた石崎氏が棟方に田んぼを譲って家を建てるよう勧めたことや、棟方家の敷地の一角に暮らした話などを紹介した。辻澤会長は棟方の作品を多く所有していた石崎氏に対し「福光で制作された作品は福光に残すべき」と説得したことや、棟方志功記念館愛染苑が建てられるまでの経緯を話した。「福光に多くの文化資産を残してくれた棟方を後世に伝える場所にしたいという、強い思いがあった」と述べた。

 研修会は市棟方志功まちづくり連絡協議会(水口秀治会長)が、7月まで計8回開催。次回は5月10日、福光文化協会の尾山章会長が講師を務める。問い合わせは福光美術館、電話0763(52)7576。北日本新聞社後援。

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