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「富富富」おいしく育てる 福野高生が田植え
 
2018年5月16日 南砺市 地域・社会






 南砺福野高校(今堀俊彦校長)の農業環境科生徒が15日、南砺市苗島(福野)の同校水田で富山米の新品種「富富富(ふふふ)」の田植えをした。新品種の基となったコシヒカリは同校OBの稲塚権次郎さんらが開発に関わっており、生徒らは先人の功績にも思いをはせた。

 「富富富」はコシヒカリ系品種を掛け合わせて開発された。そのコシヒカリは、同校前身の県立農学校出身の農業研究家、稲塚さんと鉢蝋(はちろう)清香(せいか)さん(ともに故人)が研究に関わった「水稲農林1号」を起源とする。

 南砺福野高校では、南砺市鍛治(福光)の北山田農場で育てた「富富富」の苗を用意。学校田約500平方メートルに「ころがし」で植え付け箇所の目印を付けた。作業には、農業環境科1年生30人が参加。島田誠治副校長が「偉大な先輩の功績が受け継がれていることを感じてほしい」とあいさつし、県砺波農林振興センターの井水千景副主幹普及指導員が、1株4本で深さ3センチ程度に植えるよう呼び掛けた。生徒らははだしで田んぼに入り、植え込んだ。

 今後の観察で、コシヒカリなどと生育状況を比較し、病気に強く、倒伏もしにくい「富富富」の特長を確認する。

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