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義仲の魅力、大府(愛知)で広がれ 小矢部との災害協定が縁で7月企画展
 
2018年5月16日 小矢部市 地域・社会






 小矢部市ゆかりの武将・木曽義仲を取り上げる特別展が7〜10月に愛知県の大府市歴史民俗資料館で開かれる。両市が災害時の相互応援協定を結んでいるのがきっかけで、15日は同館職員らが義仲が戦勝祈願したという小矢部市の埴生護国八幡宮を視察した。

 愛知県西部に位置する大府市の人口は約9万2千人。リオデジャネイロ五輪で金メダルに輝いた登坂絵莉選手(高岡市出身)の母校、至学館大があることでも知られる。小矢部市とは2014年に災害時相互応援協定を結んでおり、交流を進めてきた。

 大府市は平家の武将・平景清(かげきよ)にまつわる神社などがあるため、市歴史民俗資料館は7月21日〜10月21日に特別展「伝承 源平の世界〜近崎歌舞伎とともに〜」を開くことにした。一角に義仲と景清に関する展示コーナーを設ける。

 15日は、同館の大河内司館長と小島美智子学芸員、山内健次大府市副市長が埴生護国八幡宮を訪れた。埴生雅章宮司の案内を受け、宝物殿で倶利伽羅合戦前に義仲が奉納した戦勝の願文などを眺めた。特別展は願文や義仲を描いた掛け軸などの複製を展示するため、小島学芸員が資料を撮影していた。

 同行した小矢部市観光振興課の船見幸広課長補佐は「中京圏でも魅力が発信されれば」とし、義仲と巴(ともえ)御前が題材の大河ドラマ誘致につながることを期待した。山内副市長は「さまざまな分野で小矢部市と交流していきたい。大河ドラマ実現も応援します」と語った。

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